2020年3月1日に開催を予定していた「小学校座談会」を新型コロナウイルスの影響により中止とさせていただきました。
しなっこねっとメンバーの間でも協議を重ねる中で、なんとか参加予定だった方のご質問に答えるだけでも…ということで、ご質問頂いた内容に、それぞれの立場でコメントしたものをまとめました。
ご参加予定だった方はもちろん、小学校に興味はあるけど、まだちょっと早いかな?と思っていた方もぜひ参考にしてみてください。
共働きのご家庭の子ども達の(主に低学年)放課後について
学童で過ごす
ママの体験談
- 小学校に設置されている学童(すまいるスクール)に預けています。18時以降はお迎えが必要ですが、それ以前なら子どもが自分で帰宅できます。
19時まで預けることができ、民間と比べて割安です。
すまいるスクールで囲碁教室やスライム作りなどの体験教室を用意していて、オプションで選ぶこともできます。 - 帰宅が19時以降になるので、民間学童(キッズベースキャンプ、キッズデュオ、ヒューマン、キッズアップなど)を利用しています。英語や体操を教えてくれる学童もあり、習い事としても機能しています。学童によっては学校にお迎えに来てくれるところもあります。
- すまいるスクールから自分で習い事に行き、帰宅します。校内や近隣に温水プールがある場合は、行き帰りの心配がないので人気があります。
- 英語の学童は人気がありますが、キャンセル待ちのところもあります。
ママポイント
- ちょっとしたときに預かってもらえるような、お友だちを近くに作っておくと安心です。
先生ポイント
- 4月のうちはほとんどの児童が放課後にすまいるスクールに行っています。そこで友達と遊んだり、宿題をしたり、おもちゃや校庭で遊んだりしています。慣れてくると、それぞれの好みで選択肢が広がっていくようです。
学童以外で過ごす
ママの体験談
- 学童に行くのを嫌がるようになったので、鍵をもたせて家で過ごしたり公園に行ったり友達の家に行ったりして過ごしています。
- 家で過ごしています。なかなかお友だちと遊ぶ約束をするのは難しいようです。
- お友だちの家に行くこともあります。ちょっとした手土産を持たせるなど気を使います。
- 公園や、北浜・しながわこども冒険ひろばなどの外遊びをしています。
- 児童センターによく行っています。クラブもあり、学校の近くの児童センターはとても人気です。
- マンションのロビーで友達と過ごすことが多いです。公園のように不審者の心配が少なく、人の家で気を使うこともなくとても助かります。集まってゲームなどをしています。
- 習い事に行っています。人気の習い事はプールや英会話、くもん、サッカー、ピアノなどです。
ママポイント
- 低学年はなかなかお友だちと約束するのが難しいので、幼稚園や保育園のお友だちとその後も遊べるようなイメージを持っておくのもいいかもしれません。
- 学校や家から近い児童センターやこども冒険ひろばなども、入学前に通っていると小学校に入ってから居場所になりやすいです。
- 学校から習い事に通うルートも確認しておくといいかもしれないですね。
先生ポイント
- 4月のうちは小学校という新しい環境に慣れるのに、心も体も相当疲れます。習い事は、新しい生活に慣れてからスタートすることをおすすめします。
共働きの家庭の子ども達の、夏休みなど長期休みの過ごし方。
ママの体験談
- すまいるスクールで過ごす子が多いです。給食がないので、お弁当作りが大変だという声も聞きます。
- 実家の祖父母のもとに長期間帰る子もいると聞きます。
- 台風などで学校が休校になった場合は、親のどちらかが仕事を休むか祖父母に来てもらって対処することが多いようです。
先生ポイント
- 7月20日ごろから夏休みになりますが、7月末は夏季水泳がある学校が多く、すまいるスクールから水泳に参加する子ども達が多いようです。
毎日の勉強時間や、復習、宿題について。
ママの体験談
- 宿題は学年×10分や学年×15分と言われました。1年生は10分から15分でできる内容です。音読やひらがなプリントなどです。夕飯を準備しながら音読を聞くことが多いです。
- すまいるスクールで音読以外の宿題を終わらせてきます。
- 男子のわが子はすまいるスクールで宿題をしてきません。(泣)
先生ポイント
- 1年生のうちに、遊ぶ前に宿題を終わらせるという習慣を身に付けさせたいです。1年生のうちは毎日宿題と、次の日の学校の準備の確認を欠かさずにしてください。ときどき学校のノートを確認して、学習が追いついていないようなら復習の時間をとってあげられるとよいです。あまり予習してしまうと授業で暇になりますのでお気を付けください。
- できるだけ家ではたくさんほめてあげてください。自分に自信がもてることが何よりの成長の糧となります。他の子と比べて理想を高くしないようにするのがコツです。成長のスピードは子どもによります。子どもそれぞれに良さが必ずありますので、そこに注目しましょう。
入学前に身につけておいたほうが良いことやおすすめなことなど。
ママの体験談
- 基本的な交通ルール、横断歩道の渡り方、マンションのオートロック、エレベーターの使い方などを何度も確認しました。一人で移動するという経験が少ないので、通学路を一緒に歩き、不審者が出そうな場所、車が飛び出してきそうな場所、こども110当番の家(緊急時に子どもを保護してくれる)、地震のときに倒れてきそうな塀などを確認しました。
- 困ったことは先生に伝えるということを何度も伝えました。
- ランドセルや学校の物を置く棚などを用意しました。子どもが自分で管理しやすいようにわかりやすく表示をつけました。
- 小学校生活はそれなりに忙しいので、入学前は好きな遊びをたっぷりしておくことをオススメします。長時間遊ぶことが難しくなってきます。
先生ポイント
- 困ったことがあったときは先生に言うことをお伝えください。運動会でトイレに行きたいと言い出せずにおもらしをしてしまう子もいます。ひざを擦りむいて血が出ているのに、そのまま家に帰ってしまうことも。幼稚園・保育園と比べて、子どもに対する大人の数が減りますので、自分から困りごとを伝えないと気づいてあげられないことがあります。
- 自分の名前をひらがなで読んだり書いたりできるようにしてください。それ以上のひらがなの学習や算数の学習はあせらなくて大丈夫です。小学校で時間をかけて学習します。間違えた書き順で覚えてしまうと訂正するのが大変です。それよりも、小学校では体験できないような経験を入学までにたくさんさせてあげてください。
- 早寝早起き、朝食を食べること、服を自分でたたむこと、あいさつができることなどの基本的な生活ができていることが望ましいです。
- 「○○できなければ小学校に行けないよ」「そんなことしていたら友達出来ないよ」というように、子どもを怖がらせる発言はさけ、小学校は楽しいところというイメージがもてるような声かけをしてあげてください。
転居先の小学校のため、知り合いが一人もいないのですが。
先生ポイント
- 一つの小学校にたくさんの幼稚園、保育園から入学してきます。心細い思いで入学してくるお子さんはたくさんいらっしゃいます。一緒に体育をしたり、一緒に給食を食べたりする中で会話を交わし、自然と仲良くなっていきます。どの子も友達をたくさん作りたいと思って小学校に来ますので、どうぞ安心してくださいね。
まとめ
不安も多い入学準備ですが、子どもたちは案外適応力が高くて、なんとかなります。
親も子も楽しく、小学校生活をスタートできますように。